グッドラックバード。その鳥を箱から放してはいけない。なぜなら――

語り手である「父」は、幼い頃、両親と訪れた異国で、変わった小箱を買います。
その小箱はポケットに入るくらい小さいのに、耳を澄ますと鳥の声がします。
興味が惹かれ、「父」は箱を買いますが、その際にあることを伝えられます。
「ネバー、ネバー、リリース」(決して、決して、放さないで)と。

3000字以下と短いながら、ちょっと不思議でちょっと怖い、そんな世界が広がっている、良質な短編です!
終わり方がとても良く、物語の中に引き込まれました。