救われぬ者たちのための鎮魂歌もしくは恋の序奏

おもしろかったです。特にラストの巨大な患者さまとの対決では、ビジュアルが目に浮かんで圧倒されました。
人が人でないものに変容して苦しむという部分や、変容した人を患者さまと呼ぶところとかぐっとくる表現が響きます。「青山せらぴ」という名前も好きです。
人の変容を神経的なものに結びつけた「ザ・ブルード/怒りのメタファー」を彷彿しましたが、あれと違って小気味よく爽やかに読了できました。