切ない神と人間の恋愛譚。

 この土地を守る白蛇の神の祠は、朽ちかけていた。そんな祠に、一人の子どもが迷い込んだ。白蛇の神はその子どもに、自分の祠の掃除を命じる。子どもは言われるがまま、祠を掃除した。これが、二人の出会いだった。
 二人の時は流れる。子どもは年を重ねるが、神である白蛇は老いを知らない。
 しかし、二人は同じ時間を過ごす中で、惹かれあっていた。
 そして、終盤、切ない想いが交差する。

 果たして二人が選んだ結末とは――?

 異類婚姻譚が好きな方にお勧めです。
 是非、御一読下さい。