この土地を守る白蛇の神の祠は、朽ちかけていた。そんな祠に、一人の子どもが迷い込んだ。白蛇の神はその子どもに、自分の祠の掃除を命じる。子どもは言われるがまま、祠を掃除した。これが、二人の出会いだった。 二人の時は流れる。子どもは年を重ねるが、神である白蛇は老いを知らない。 しかし、二人は同じ時間を過ごす中で、惹かれあっていた。 そして、終盤、切ない想いが交差する。 果たして二人が選んだ結末とは――? 異類婚姻譚が好きな方にお勧めです。 是非、御一読下さい。
出逢いは別れの始まり。このお話の始まりは、それこそ幼い子どもの思い出のように可愛らしく、悪戯っぽく、健気なものでした。そして終わり――別れは、純粋な哀愁を感じさせてくれます。全体に漂う神秘的な雰囲気が、物語と2人の個性をより一層引き立てるような、切なくもあたたかいお話。素敵な物語をありがとうございます。
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