こやりの上から転げ落ちてしまうような、あの怖さを。

容姿、しぐさ、心情。キャラへのスポットライトがすさまじく、描写が圧倒的です。"美人" だ。とか、"綺麗" だとか、陳腐なベタ塗は決して許さない。といった作者の気概が見えます。

作風としては本格ファンタジーです。この香らせ方が実に上手です。キャラの周りを取り囲むような、決してピントを合わせるわけでもない。しかし確実に支配してくる。不思議な醸され方は、読み手を酔わせる魅力があります。

本格的に没入したい。現代の目まぐるしい作品たちから解放されたい方、どうぞ

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