四句目 【送り火】
『もくもくの送り火を見る曇り空』
季語/送り火
季節/初秋
場所/想像
時間/——
捕捉・備考/
想像の一句。
うち、みんながやっているようなわかりやすい送り火はやってなかったんですよ。茄子と胡瓜に割り箸を指して牛と馬を工作する風習はあったのですけれど。それを河原に持って行って、川の石で即席の墓標的なものを作って、その前にろうそくを立てて火を点けて黙祷。そのあと、持ってきておいた茄子と胡瓜の牛と馬を、川に——ぶん投げます! 牛に乗ってゆっくり帰ってねーもなにもありません。ぶん投げるんですから! 強・制・送・還☆ さっさと帰れコノヤロー! ってことでしょうか? ボーイだった私にはまったく想像できませんでした。それが当然として育ったのですから。
大人になってから、馬と牛の意味を知りました。そこで「あれはさっさと帰れコノヤロー! という意味だったのだろうか?」と考えた次第です。
——さて閑話休題ですが、『もくもくの』が『送り火』と『曇り空』に掛かるようにしました。それと、『送り火を見る』とも取れるし『見る曇り空』(擬人法)とも取れるように詠んでみました。今回のこの句は聞き手によって想像する景色が違うように詠んでみました。
四季詠みのコール・マイナー 詩一 @serch
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