日立製作所の方言で桃太郎書いてみた

ザード@

第1話 桃太郎 日立製作所版

 昔々あるところに(オジイ)と(オバア)が住んでいました。

 ある日(オジイ)は山へしばかりに、(オバア)は川へ洗濯に行きました。

 (オバア)が川で洗濯をしていると、大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。

「拝受。以上、おみやげにしたく」そう言うと(オバア)は桃を取り上げて帰宅しました。

 そして、(オジイ)と(オバア)が食べようと桃を切ってみると、なんと中から男の子の赤ちゃんが飛び出してきました。

「主記、命名の件。桃から生まれたので桃太郎にしたく。了承いただきたく」

「拝承」

 こうして男の子は桃太郎と名付けられ、元気よく育っていきました。


 桃太郎は成長して出世したので(モモ)になり、(オジイ)と(オバア)に言いました。

「鬼退治の件、私の方で対処したく」

「主記、鬼退治の件、拝承。きびだんご添付確認のこと。以上、よろしくお願いしたく」 こうして(モモ)は(オバア)の作ったきびだんごを持って鬼ヶ島へ向かいました。


 旅の途中で(モモ)は犬に出会いました。

「(モモ) 毎々お世話になっております。犬です。きびだんごいただきたく」

「(犬) 拝承」

「(モモ) 主記、きびだんごの件感謝です。鬼ヶ島までお供したく」


 進むと(モモ)は猿に出会いました。

「(モモ) 毎々お世話になっております。猿です。きびだんごいただきたく」

「(猿) 拝承」

「(モモ) 主記、きびだんごの件感謝です。鬼ヶ島までお供したく」


 更に先へ進むと(モモ)はきじに出会いました。

「(モモ) 毎々お世話になっております。きじです。きびだんごいただきたく」

「(きじ) 拝承」

「(モモ) 主記、きびだんごの件感謝です。鬼ヶ島までお供したく」

 こうして(モモ)は(犬)、(猿)、(きじ)のお供を連れて鬼ヶ島に乗り込みました。


「(オヤブ) 酒手配しました。確認お願いしたく」

「(部下) 拝承。酒確認。問題はない模様」

 鬼たちは(オヤブ)を中心に宴会をしていました。そこに乗り込む(モモ)たち。

「(オヤブ) (犬)が噛み付くとのこと。対処お願いしたく」

「(オヤブ) (猿)が引っかくとのこと。早急に対処お願いしたく」

「(オヤブ) (きじ)がつっつくとのこと。至急対処お願いしたく」

 一方の(オヤブ)も

「(モモ) 剣で戦う件、拝承。以上、決着をつけたく」

 と必死です。

「(オヤブ) (モモ)です。私の勝ちの件、確認いただきたく」

「(モモ) 主記、拝承。宝物添付確認お願いしたく」


 こうして(モモ)と(犬)、(猿)、(きじ)は宝物を持って(オジイ)と(オバア)の所に帰り幸せに暮らしましたとさ。


以上、ご満足いただきたく。

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