強くて美味しいダンジョンキャンプ

ソロキャンプが趣味の孤高のOL(27)桐野冬音は、ある日自宅の地下倉庫でダンジョンを発見した。
どうやらダンジョンには魔物が存在し、倒してステータスを上げたりスキルを獲得しながら最下層を目指す、ゲームの様な世界。
日本中はダンジョンの存在に嬉々とし、仕事を放棄して探索に没頭する者まで現れ始め、社会現象にまでなる始末。
そしてなんとダンジョンには、日本全国の地下と繋がっているとの噂が――

「交通費が浮くから助かるわね。美味しそうな魔物はいないかしら」

テントの防御力を高めるためにレベルを上げ、魔物を倒しては食す。
そこで冬音は《捕食》のチートスキルを得るのだが、それよりも彼女はまったりとキャンプを楽しみたいようです。