海賊、騎士、貴族という陣営で描かれた価値観の違いなどに深みがありました

海洋ファンタジーという珍しく感じたジャンルだったのでこの作品を読ませていただきました。

ボク自身、馴染みがあまりないジャンルということもあって、3章までで描かれる多数のキャラクターの名前や、ファンタジー要素である能力や世界観を整理しながら読んでいたのですが、

この作品は世界観の理解がどれほど理解できたかによって読み終わった時の受け取り方が変わってきそうに思いました。

というのも海賊視点でみると、魔道書の使用に制限をかけている帝国陣営が悪く見えてしまう。かといって騎士陣営であれば強力な力を持つ魔道書を集める海賊は危険な存在として見逃せない。貴族の身分では争いという場面ではそぐわない感性を浮かべたりと、3陣営で行う作品だからこそ生まれる厚みのある世界観に感じました。

とても面白い作品です、是非とも最終話まで読んで欲しい作品でした。

ボクの評価は★3です!

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