Xの企画で参りました、
ひととおり楽しく読ませていただきました。
覇権国家の時代背景と宗教的、魔法(ファンタジー)的な絡みが秀逸な設定ですね。
掴みどころのない首領や時代錯誤の騎士。
錬金術師に魔法使い。
船団を組んで戦うときに彼らがどういった役割をするのか。
それをお話の中で想像するだけでも面白いです。
終盤、大海戦での混戦で登場人物たちがやりあう部分が特に楽しかったです。
キャラクターたちが個性豊かで互いに因縁があるところも良かったです。
また、大航海時代の知識があると船体についても想像ができて面白いですね。
(逆にガレオンやカノン砲を知らないと、砲撃や斬り込みが何の話やら、となりそうでした)
全体として惜しむらくは、名前の馴染みのなさ、でしょうか。
スペイン語圏の言葉は馴染みがないので頭に入り辛いです。
そのため前半の人名が多く出る部分で誰が誰だかわかり辛い感じがありました。
出航前後でキャラクターの出てくるペースが早く、誰がどの勢力でどういう個性で、何をしたいのか、と掴めないままお話が進んでしまった感がありました。
また、海賊と護送船団と羊さんの3勢力がありましたが、これも理解が少し遅くなりました。
互いに因縁があったことは中盤でよくわかりましたが、もう少し前半で掴みがあったほうが思い入れも出て良かったかもしれません。
エピローグのお嬢様の爽やかさのおかげで読後に清涼感があり良かったです。
使い捨て?にされてしまった海賊たちの哀れさが地味に尾を引きました(笑)
色々と勉強させていただきました、ご参加ありがとうございます。
これからも頑張ってください!
すごい力を持った魔道書があり、それがあれば助かる人がたくさんいるのに、偉い人たちが魔道書を独占している。そういう世界で活躍する、魔道書を専門に狙う海賊のお話です。
彼が魔道書を狙うのは、困っている人、必要な人の手に魔道書が行き渡る世の中にするため、といういわゆる義賊です。
個性豊かな船員たちが、魔術を使う船長の元で賑やかに切った張ったを繰り広げます。私はマリオが好きですね。
バトルシーンや海戦が派手で、迫力があります。
世界観がすごく凝っています。
私も全部のネタ元がわかるわけではないのですが、いろんなモチーフの人物やアイテムがちりばめられていて、よくできたパッチワークのようです。