パラレルワールドシンドローム

二◯一九年・日本。京都の四条河原町に位置する祇園高等学校でテニス部に所属する燈。しかし、不調が続き、テニスをすることは自分にとっての幸せなのかと考える。
そんなある日、ダブルスを組む親友の沙那恵から『並行世界』というものが存在するかもしれないという話を聞いた。その後、家で眠りに就いた彼女が目を覚ますと、様子の変化した自分の部屋であった。
彼女は”もう一人”の自分が存在する世界へと迷い込む。