何これ、凄い!
今流行りの異世界ファンタジーモノに見せかけて、昭和のショートショートのような切り口。
少し視点を変えるだけで、こんな話が作れるんですね☆
私、ショートショートは書けませんが、いっぱい読みましたよ。
星新一先生はほとんど読みました。で、眉村卓先生に、筒井康隆先生の順。小松左京先生のショートショートはあまり読んだ記憶ないな。
その頃のSF作家では、平井和正先生も好きでした。平井先生のショートショートは、たぶん見たことない。
この先生方の名前を見て、ピンとくる方がどれほどいるか不明ですが。
令和のブームを昭和のショートショートがやり込めてる点が痛烈だよね☆
お見事です♡
少女を助けて、代わりにトラックに轢かれた少年。
彼が起き上がると、女神が降臨してこう聞いた。
「あなたはどんなスキルで、どんな異世界に転生したいですか?」
WEB小説を読み漁っていた少年は迷わず自分の願望を口にする。
そして、魔法陣とともに消えた。
そんな様子を、実は周りにいた人々が目撃していて──
***
いやぁ。
これは一本取られました。
またこの展開だよと読んでいたら、ちょっと違った。ストーリーはトラックにはねられた少年の話ではない。
その出来事が目撃された事により発生した、その後の現代の方の出来事。
そして最後に──
いやあ。スッキリ。
食傷気味だった私の胃腸が、胃薬飲んだかのように爽やかになりました。
こういう作品を、待っていた。