22 感。


誰にも知られたくはない

そんな話なら幾らでも

見透かされてた打算

何時からか感じてた疎外感が

快感に変わる頃には

騒ぐほどに向けられる白い目にも慣れた


仰ぐ事なんて無かった空から

余った分だけ貰ったひかりで

甘ったるい関係を築き上げた


何時になれば何処に行けば

って沈みかけた舟の上で泣くばかりで

明日はないと感じてる厭世家

先生は知ってんのかな教科書にはない答え

放課後の廊下を駆け抜けたのは誰か


そんな過ぎ去った昨日に

失った友を数えながら

向き合った現実は

好きだったモノが嫌いに変わる

そんな未来が次第に鮮明になるみたいで

結局は目を背けてただけか


墓場に持っていく予定の

劣等感の塊

わだかまり抱え続けた

儚い期待は陽炎のようで

叫ぼうとして夢から醒めた

『 ─────!』


遠慮無く決め付けて

打たれたENDマーク

疲れた顔してさ

普段通り不感症のフリ

たくさんの愛を諦めた




 

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Verse & prose m @msw

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