12  Mother

どこかで道を間違えたのかな

あの頃は一緒に摘んだ菜の花

今はただ踏みつけて歩いてる

大事なモノばかりなくしてく

悲しみさえも感じられなくて

虚しさに支配されても明日へ

進んでいくしかないんだって

諦めながら自分に言い聞かせ

願っても戻れはしない過去に

愛されていた記憶だけを辿り


 こんなはずじゃなかったって叫んでみたって

 どこにも救いなんかあるはずもなくて

 どうしようもない今に打ちのめされて


溢れ出る涙はそれでも温かく

まだ生きてるって事は分かる

ご免なさいって言えないまま

月日だけは狂わずに進むから

思っていた“いつか”を逃して

優しさを求めるなんて弱いね

守られていたのは遥か昔の事

分かりすぎてるから痛いほど

失って気付くのがセオリーで

上書きは出来ないメモリーで


 こんなはずじゃなかったって叫んでみたって

 どこにも救いなんかあるはずもなくて

 どうしようもない今に打ちのめされて


積み重なったのは後悔だけの

なんの意味もない人生だけど

どこかで道を間違えたんだね

摘み取れるのは真黒い塊だけ


 こんなはずじゃなかったって

 気付いていたのに目を逸らしただけ

 誰かを救う事もしないで求めてばかり

 打ちのめされてその痛みを思い知る


 こんなはずじゃなかったって


 今はただ叫んで気を紛らわすだけ




  



 

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