概要
あの橙色のひかりをいかなる眼差しで見上げようか
4月10日に発表された宇宙についての新発見を基につらつらと。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!愛の比喩としてのブラックホール。
ブラックホールと老年の愛をむすびつけた秀作である。
魁偉なる恒星が核融合反応を終焉し、のこりかすだけになると、物質が中心部に稠密してゆき、巨大なる重力源となる。この恒星の質量があまりにもおおきいと、最終的に、恒星の重力はシュヴァルツシルト解に逢着し、中心部に重力の特異点としてのシュヴァルツシルト半径が誕生する。これが、我々のよくイメージする、なんでものみこむ暗黒のブラックホールのすがたである。なるほど、本作を讀んでみて、個人的に、愛とはブラックホールのようなものだ、とおもった。最初は熾烈にもえており、やがて、永遠に相手をひきよせつづける特異点となるのだ。
本作は、愚生の陳腐な比喩よりも…続きを読む