概要
その放送が流れてから2ヶ月――、
ぼくたちは、それぞれが次に住む星を決めつつあった。
そんな中、彼女だけは違った。
「わたしは、地球に残ります」
屹然と言い放ったクラスメイトの名城明日歌。
ぼくの友だちの松本が気になる人。
そして、名城もまた松本が好きだと思う。
思っていたのに――、
「わたしが地球に残る理由、なんだと思う?」
無邪気に笑った彼女に、ぼくは心臓の高鳴りを感じてしまう。
それは、それだけは絶対にダメだというのに。
――――
あらすじがどんどん変化してる?
え。あ。き、気の所為だょっ!
みなさんがここをあまり読んでないこ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!地球から追放される人類と…
宇宙大戦に敗北した地球人は、3つの星に移住するよう勧告を受けるが、登場人物は私たちの感覚のままなので現実感が無いまま強制的に流されていく。
漫画文化に詳しい人ならば、セカイ系に分類されるストーリーかも知れない。
特筆すべきは、少年少女の情緒がとても丁寧に表現されていて、疑問を感じながらもそういう仕組みだからと納得するしかない状況は、学生の頃に進路を決める時の心境とオーバーラップする。
ヒロインとの会話のリズムや、文章の単語の選び方が非常に美しく、読了まであっという間だった。
主人公達のもっと色んな生活のパターンが読みたかったと作者に要望してしまうくらい印象に残る作品である。 - ★★★ Excellent!!!ユートピアは、あります!
詳しく書かれている方がいるので、物語について、多くを語りません。
最初は終末設定が前提の、学園生活のような体で始まります。
恋愛要素、ドキドキなんかも多分にあったりして。作者公認ワード:○ンツが見えます(おい)。
でもそんな雰囲気は、ものの見事にひっくり返されます。
個人からもっとすっ飛んで、世界が見えます。世界のなりたちと苦悩、そして運命が。
読者を彼方まで飛ばしておいて、壮大な流れの終着点が、最終話にひとつの結晶になって、示されるのです。そこで誰もが帰結に納得するでしょう。
作者の流暢な状況描写から内面までをこなす筆遣いに、あっという間に最終ページまで、たどり着けました。
…続きを読む - ★★ Very Good!!ただひとり、少年だけが戦い続けていた。(※ネタバレあり)
作品は絶対評価したいので、星の数は適当です。
※最終話まで読んだ感想です。
やったこともないゲームが、すごく好きなことがあります。ネット時代の忌み子みたいな奴だなと思ってくだされば結構です。
で、さる人のブログレビューを読んだことがきっかけで、『終末の過ごし方』というゲームが、やったこともないのにすごく好きなんです。
何だか冗談のように終末に向かうことが確定した世界で、最後の時を各々何かをやり遂げながら過ごしていくゲームらしいのですが、この小説を読んで、「こんな話なのかな」と思ったりしました。
こちらの物語では、やっぱり冗談のように、どこでいつの間にやっていたのかも知らない宇宙大戦…続きを読む