概要
スナイパーの仕事をこなした時だけ、報酬として父さんは頭を撫でてくれた。
──ドクン。ドクン。ドクン。
びょうびょうと髪を吹き乱すビル風を伴奏に、俺の鼓動の旋律が刻まれる。腹ばいになった視線の先には、六百メートルをカバーする照準スコープ。腕の中には、物心ついてから十六年間使い慣れた、SPR Mk12。
今日もターゲットは、『悪い奴』だ……。
※BLですが、直接的な表現はありません。
びょうびょうと髪を吹き乱すビル風を伴奏に、俺の鼓動の旋律が刻まれる。腹ばいになった視線の先には、六百メートルをカバーする照準スコープ。腕の中には、物心ついてから十六年間使い慣れた、SPR Mk12。
今日もターゲットは、『悪い奴』だ……。
※BLですが、直接的な表現はありません。