概要
世界中の人々の心を救う『至高の一篇』。もし、そんなものがあるのなら……
【カクヨム三周年記念選手権︰10日目】
「君には、世界中の物語を救う詠み人になってもらうホゥ」
三年前、フクロウのような謎のトリにそう言われ、詠み人となったカナ・ホンダは傷心していた。
読書は好きだし物語だって好きだ。だけど全ての物語を愛せるかと言われたら、難しい。人には好みがあるし、相性だってある。
そもそも彼女はインドア派なのだ。人に物語を届けるなんて無理難題も良いところだ。
春の公園で黄昏れていたカナは、その日、大きな地図を抱えながら明らかに目的地とは反対方向に行こうとする少年と出会う。
彼の名前は、カタリィ・ノヴェル。
やさぐれた詠み人が、ほんの少し『至高の一篇』に近付く話。
「君には、世界中の物語を救う詠み人になってもらうホゥ」
三年前、フクロウのような謎のトリにそう言われ、詠み人となったカナ・ホンダは傷心していた。
読書は好きだし物語だって好きだ。だけど全ての物語を愛せるかと言われたら、難しい。人には好みがあるし、相性だってある。
そもそも彼女はインドア派なのだ。人に物語を届けるなんて無理難題も良いところだ。
春の公園で黄昏れていたカナは、その日、大きな地図を抱えながら明らかに目的地とは反対方向に行こうとする少年と出会う。
彼の名前は、カタリィ・ノヴェル。
やさぐれた詠み人が、ほんの少し『至高の一篇』に近付く話。