戸次川の死神

長宗我部家の次男、香川五郎次郎に災難が降りかかる。戸次川の戦いで尊敬する兄・信親を喪い、父・元親も消息不明になり、家を支える当主代行を任されてしまうのだ。凄すぎる兄と偉大な父を見てきた五郎次郎は自分ではできないと自己否定におちいってしまう。そんななか彼を支えたのは彼の正妻であるお景だった。


※この物語の主人公には香川五郎次郎（通称：香川親和）という決定的な史料の少ない人物を据えていますので、事実彼が作中のような人間であったかは定かではありません。
※この物語において、長宗我部元親にはつらい役を負わせていますが、作者はこの人物のことを尊敬していることをあらかじめ伝えておきます。加えて元親ファンの皆さんにはあらかじめお詫び申し上げます。
※この物語は多分に作者の想像を含みます。事実：想像＝１…続きを読む