嫌われ者の触手使いに生まれたので、剣豪として王道を往く◆淫魔スレイヤー◆

◆人物名鑑◆＃１

◆人物名鑑 #1【シラノ・ア・ロー】◆

狼のような琥珀色の黄金の瞳と、焦げ茶色の髪。

立ち会いによって右眼を切り刻まれており、触手の寄生によって治療したためにそちらだけが赫色である。

彼を嫌う部活の先輩のシゴキにより、熱中症の上に車道に倒れ込んだことにより轢殺された。

その後、淫法（いんぽう）・異世界転生（いせかいてんしょう）によりドラカガルドの触手使いとして転生（てんしょう）させられる。

なおそのディセンションの際、触手使いとしての才能の大半は淫魔の素質と対消滅し、そのどちらも完全に失われてしまっている。

前世で祖父より手ほどきを受けた薬丸自顕流（やくまるじげんりゅう）と触手召喚術：百神一刀流を組み合わせた独自の流派：白神一刀流にて戦う。

家を開けがちな両親に代わって年が離れた妹を守ろうとしていたため（そして妹が見目麗しかったため）トラブルが絶えず、度胸が作られたらしい。

触手使いは、邪悪なる半神的存在の淫魔を封ずるために外宇宙的な主神と契約し、『全にして一、一にして全』と言われるその権能の一端を行使するものである。

無論であるが、剣術としての利用は想定されていない。

以下、余談。

好きな歴史上の偉人は、「鳥居（とりい）強右衛門（すねえもん）」。

武田軍に包囲され兵糧も焼け、落城寸前の長篠城から危険を顧みずに抜け出し徳川軍へと救援を要請。

援軍を得られるというその吉報を伝えるために僅か二日で往復数十里を駆けるも、長篠城目前で捕縛された。

武田方に城を見える位置に磔にされ、命の庇護や身分の保障とは引き換えに「援軍が来ない」という虚偽の情報を伝えるように強要されるも、

磔にされたまま「あと数日で援軍が来る」と叫び城内を大いに勇気づけ、怒る武田勝頼に処刑された。

彼の功績により長篠城は落城せず、救援までを持ちこたえたという。