「ここで」じゃなくて「ここが」大切だと気付かせてくれたのも彼。

 次期社長の上司を好きになった女性が主人公。主人公はその上司の秘書だった。プライベートでは親密な関係になりながらも、一定の距離を保つ二人。何故なら上司には妻子があり、幸せな家庭を築いていたからだ。「妻」という位置は、一番目だが、主人公は二番目でいいと思っていた。
 しかしその「妻」は突如、いなくなってしまい……。
 空白になってしまった上司の一番目の席。
 果たして、主人公の決断は?

 主人公の大切なものの気付きに、読者までもが気付かされる一作。

 是非、御一読下さい。

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