おひいさまは、深い深い海へ沈んでいく

初めてこの作品を読んだとき、ピエール・ルメートルやスティーグ・ラーソンのような重厚なミステリーを読んでいる感じがして感動が止まらなかった。
特に涼子の生活感あふれる描写や、アリサとのセックスシーン、2人の関わり合い。
涼子には男がいるようだが、百合とはまた違う女同士の恋愛を2人にはぜひ成就させてほしい。
涼子というおひいさまは、アリサという人魚に誘われるまま深い深い海へもぐっていく。沈んでいく。
その結末を最後まで見届けたい次第だ。