想いは変わらなくても、それだけではどうにもならない現実。悲しくも切ないお話です。
二人が考えていたこと、そして考えていることに気づいた瞬間に彼が彼自身になるというロジックが面白かったです。もし彼が人間だったら、同じようには考えなかったでしょう。彼が彼であったからこそ全てを受け入れられることができた。そう考えると胸にくるものがあります。気になった方はせひ読んでみてください。
近以来にありそうな少し悲しいお話。素敵な物語をありがとう。
悲しいお話のようですが、実は優しいお話です。お互いを思いやっているからこそ、そうなってしまうんです。短いけど考えさせられる作品です。
個が個を愛する、それは一義でもなく、人間の数だけ、愛が存在する。アイデンティティによって支配された愛を、果たして広範に、かつ的確に送ることが出きるとすれば、それはもはや愛ではないのかもしれない。良作です。