自分の心臓のように想う相手が。

 ひとこと紹介に述べたその台詞が本作の全てを現している。
 実質的に二人の登場人物で進められる本作だが、名前だけの登場に過ぎない兄が軸になっており憎い構成だ。調理の演出も細やかでいい。
 主人公をつい応援したくなる。