リョナという特殊性癖について

おまけ：特殊性癖とリョナの小覧

　私の考えでは、リョナというものは特殊性癖の一部です。そこで、特殊性癖とリョナを、こちらに（小規模ではありますが）まとめてみようと思います。と言っても特殊性癖は数が多すぎるので、例えば「擬似的な盲目状態に対する性愛」などといった高度でわかりにくいものや、音響性愛などリョナとは明らかに関係のないもの、「無機物に対する性愛」などは除外しています。

　ここに列挙される性癖・シチュエーション・ジャンルのうち、特に猟奇的な属性・要素と、それに準じたものを持つ【特殊性癖】には☆マークを付けます。

　なお、特殊性癖の中でも分類の難しいもの（例えば筋肉性愛が重視するのは筋肉そのものか、それとも筋肉が付いた異性なのか？）はフェティシズム的特殊性癖に含みやすい傾向があります。

　それではどうぞ！

【特殊性癖】

◆フェティシズム的特殊性癖「物やにおいなど、五感で感じられるものに対して」

・汚損性愛（ミソフィリア）：汚すためにわざと排泄物を掃除せずに放置する行為などが精神リョナに。

・眼球性愛（オキュロフィリア）>泣哭性愛（ダクライフィリア）：フェティシズムが眼球に対するリョナに

・奇形性愛（ディスモーフォフィリア）：＋奇形の場合は切断するかもしれないし、－奇形の場合は継ぎ接ぎするかもしれないので精神リョナ。

・巨根性愛（ファロフィリア）（特に、対象：大きかったり、性機能の強い男性器）：フェティシズムが男根に対するリョナに

・胸部性愛（ブレスト・フェティシズム）>巨乳性愛（マモフィリア）：フェティシズムが乳房に対するリョナに

・筋肉性愛（ステノラグニア）：筋肉を見るために解剖、あるいはフェティシズムの犠牲に

☆血液性愛（ヘマトフィリア）：吸血や瀉血などといったリョナを引き起こす

・歯牙性愛（オドントフィリア）：フェティシズムが歯に対するリョナに

・獣愛（ケモナー）：獣に対してリョナる以外にも、獣の生殖器をもちいて人体をリョナる

・処女性愛（デフロランティズム）（特に、対象：処女そのもの）：処女膜喪失のリアクションの為のリョナに

☆食人・カニバリズム：どう転んでも肉体リョナ。

・体臭性愛（オルファクトフィリア）またはオスフレジオラグニア：不潔さ、理解のし難さが精神リョナに転びかねない

☆肉体欠損性愛（アポテムノフィリア）（肉体欠損という状態にする”過程”）：麻酔をして痛みをとろうが精神リョナ。しなければ肉体リョナも追加。

・分泌物性愛（ハイグロフィリア）：体臭性愛に同じ

・糞便嗜好（スカトロジー）：上に同じ。また、便により表皮が爛れる可能性がある

・毛髪性愛（トリコフィリア）：フェティシズムが頭髪に対するリョナに

☆嘔吐性愛（エメトフィリア）：嘔吐反射の不快感や栄養失調が精神リョナに

・臀部性愛（ピゴフィリア）フェティシズムが臀部に対するリョナに

◆執着型特殊性癖「概念やシチュエーションなど特殊なものに対して」

☆SMプレイ：Mに対する行為はリョナと捉えられる。

☆スフィンクス姦：奇想天外

☆マトリョーシ姦：奇想天外

☆メカバレ：通常は痛みを感じないところがまたシュール。

・異装性愛（エオニズム）（対象：異性の服装を着用すること）>男装・女装：エオニストのリョナラーだっているかもしれない。

・擬似死体性愛（シュムドネクロフィリア）>死性愛（タナトフィリア）：死が関係していれば立派なリョナ。

☆吸血性愛（ヴァンパリズム）：血液の不足によりショックなどが引き起こされる。

☆殺人性愛（エロトフォノフィリア）≒快楽殺人（ラストマーダー）：死が関係していれば立派なリョナ。

☆死体性愛（ネクロフィリア）（殺人という”過程”）>屍姦：こちらも「死」

☆自虐：痛いのは確か。自己リョナの良い例。

☆処女性愛（デフロランティズム）（特に、対象：処女喪失）：上記に同じ。

☆身体障害性愛（アベイショフィリア）：障害を負わせる過程がもうリョナ以外のなにものでもない。

・身長差性愛（アナスティーマフィリア）：「あなたは私よりもずっと大きいから、足、切っちゃおう？　これでおなじ身長になったね♥」

・性転換（TS）（トランスヴェストフィリア） > 女子性転換性愛（ジネミメトフィリア）・男子性転換性愛（アンドロミメトフィリア）：「今からあなたは女の子になるの。だからこのおちんちんは邪魔なだけだよね……」または女性なら鎖陰とか。

☆体内進入性愛（エンドソーマフィリア）：侵入される側としてはたまったもんじゃない。

☆窒息性愛（ハイポクシフィリア）：本能的な恐怖と苦しさが複合リョナ

☆溺水性愛（アクアフィリア）：上に同じ

・妊婦性愛（メイシオフィリア）：たぶん、ボテ腹に興味があるリョナラーは……。

☆箱姦：対象が痛覚を持っており、なおかつ精神に異常をきたしていない時にはかなり過酷なリョナへ。

☆病症性愛（ノソフィリア）：加害者側が「対象の苦しむ姿をみるだけ」で直接的にリョナることはあまりない。受動的なリョナ。

☆埋葬性愛（タフェフィリア）：窒息の苦しさ。

・無毛性愛（グレイブラスネス）：過激派の無毛性愛者は皮はぎなんかに転向しそうだ……。

・幼児行動性愛（オートネピオフィリア）>エイジプレイ：いい大人に急に幼児退行されたら、不気味でしょう？　精神リョナ。

【リョナ】

◆高等リョナ（シチュエーション）

・OD（オーバードーズ）〔複合〕

・キャットファイト〔肉体〕

・メカバレ〔執着〕

・レイプ≒逆レイプ〔複合〕

・異形化〔精神〕〔執着〕

・虐待≒いじめ〔複合〕

・拷問>アイアンメイデン・スカフィズム・石抱etc（ここで言う拷問は、単なる串刺しや抜歯といった単純な行為ではなく、苦痛を効率よく与えるよう体系化された行為のことをいう）〔複合〕

・自殺>切腹〔肉体〕

・（若年）出産〔複合〕〔執着〕

・獣姦（馬姦や豚姦などは大腸穿孔などといった身体外傷を追う可能性がある）〔肉体〕

・臓物（モツ）コキ〔執着〕

・病気・不健康〔複合〕〔執着〕

・薬物依存〔精神〕

・磔刑（死因は呼吸困難によるものであるが、釘を手首に打ち付けることによる尺骨神経痛やその他諸々の苦痛が混ざっており、呼吸系リョナには分類できない）〔肉体〕

◆リョナ属性・要素

・だるま>四肢切断〔複合〕〔執着〕

・イラマチオ>食道オナホ〔複合〕

・カニバリズム〔執着〕

・ディフェクチオ〔複合〕

・ニプルファック〔肉体〕〔執着〕

・ヘミコーパレクトミー（hemicorporectomy）（腰から体の下半分を切除する外科手術）〔精神〕〔執着〕

・レディポット〔執着〕

・過度な拡張（異物挿入）≒フィストファック・スカルファック〔肉体〕〔執着〕

・過度な緊縛（拷問器具コウノトリを用いた時のように、筋肉が崩壊する可能性もある）〔肉体〕〔執着〕

・串刺し〔肉体〕

・失血≒瀉血（しゃけつ）〔複合〕

・焼身>火あぶり〔肉体〕

・状態変化〔精神〕〔執着〕

・身体欠損性愛（アクロトモフィリア）≒四肢切断〔肉体〕

・水責め〔複合〕

・窒息>呼吸管理〔複合〕

・蟲姦（ちゅうかん）〔精神弱肉体〕

・爪剥ぎ〔肉体〕

・吊し上げ≒釣責〔肉体〕

・凍死>凍傷〔肉体〕

・脳姦（脳自体に痛覚はない）〔精神〕

・皮はぎ〔肉体〕

・腹パン〔肉体〕

・膨体>風船腹・風船娘〔執着〕

・麻酔（例：痛覚の無い状態での四肢切断）≒解剖〔精神〕

・木馬責め〔肉体〕

※こちらの分類は未だに境目がはっきりせず、その上不十分です。もしこれ以外にもリョナに関連する特殊性癖やリョナシチュ・要素がありましたら、ぜひご一報ください。