別れとその後

第7幕別れとその後

美咲「やった!殺してくれるのね。ありがとう。さあ私を殺して」

元助「行くぞ」

元助は美咲の首元に包丁の刃を押し付けた。その時…

警察「警察です!道を開けて!」

警察「男が女の子を殺そうとしている!取り押さえて!女の子は保護して!」

元助は取り押さえられて、包丁を回収された。美咲は元助から離されて、保護されたが殺されに行こうと、元助に近寄ろうとする。

美咲「待って!私は元助に殺されるのよ!」

警察「なにを言っているの!お嬢ちゃん!危ないでしょ!」

警察「男を20時48分傷害の容疑と殺人未遂の現行犯で逮捕!」

元助「美咲!親元から離れて保護してもらうようにしてもらえよ!」

その後…

俺は傷害罪と殺人未遂罪で捕まり、刑務所の中で過ごしている。これで良かったんだ。飯は朝、昼、晩と毎日食べられるし、美咲との会話の中で俺はすでに自分の過ちに対して反省していた。その為刑は少し軽くなった。あの山城美咲と言う16歳の女子高生の存在が無ければ、俺は本当に人を何人も殺していただろう。今頃美咲はどうなっているのだろう。


私は警察に保護されたあと、元助の事や他にも沢山、事情聴取されたわ。そしてその時元助の言う通り、父親についても話したしイジメでインターネット上に私の裸がある事も話した。そうすると警察は父親を強姦罪と児童虐待防止法に触れている事から逮捕をした。そしてインターネット上の私の裸の画像を警察は、くまなく探して全て削除してくれた。母親は一連の事を知りショックを受けたけど、その後母親は私を引き取る事になった。母親と2人きりになり、東京都内の別の区に引っ越した。学校も当然変わって、イジメは無くなったわ。逆に友達が出来たくらいよ。あの高木元助と言う男の存在が無ければ、今頃私は本当に命を絶っていたかも知れない。元助の言う通り大人を味方にした。前の学校でイジメて来ていたヤツらも、そのおかげで大人しくなって私のSNSアカウントを返してくれた。転校するまでの期間は過ごしやすかったわ。元助は思い通り捕まった。だけど私は死ねなかった。それでも今になれば生きていて良かったと思う。まだきっと私には未来があるのよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

自殺願望少女と通り魔男 言波 導 @KotonohaShirube

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ