決断

第6幕決断

美咲「私はもう死ぬべきなのよ」

元助「俺は確かに人を傷つけた。しかし美咲も含めて誰も殺す気は無い」

美咲「なぜ私を生かすの!?」

元助「美咲がまだ若いからだ」

美咲「若くてもいいことなんて無いわ。所詮若さなんて性欲の対象にしかならない」

元助「そんなこと無い。将来や未来がある」

美咲「痴態を晒されたとしても?」

元助「…」

美咲「やっぱり!私には未来なんて無いのよ」

元助「それなら住む地域を変えるしかない。当然児童相談所に相談して親元から離れて保護してもらうんだ」

美咲「イヤよ母親とは離れたくないわ」

元助「俺が美咲を殺すか殺さないかの決断を、する前に美咲が地元を離れるか否かの決断をするべきみたいだな」

美咲「私はインターネット上にも痴態を晒されている。どこに行こうが私の居場所は無い。だから殺して」

元助「ずっと美咲は居場所が無いって言っているけど必ずどこかに居場所はある。俺の居場所だって安いマンションの一室とバイト先の職場だ。それでも俺は生きて行けないと思って人生をまともに生きるのをやめたんだ」

美咲「私だってまともに人生生きて行けないわ」

元助「言っただろ。美咲には未来があるって。保護してもらえれば、周りには大人が味方につく。インターネット上の問題もどうにかなる。そうすれば美咲は死ななくても良くなる」

美咲「そうは言っても死なせて」

元助「納得行って無いみたいだな。分かったよ。美咲、お前を殺す」

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