現実感のない日常。気怠さと退屈。描写されている世界は本当に現実なんだろうか。突然現れる女の子も外務省の男も、そのやりとりも、本当は夢なんじゃないか。現実とも非現実ともとれるあいまいな世界になんだかとても引き込まれる。次がまったく読めない。だから気になる。とっても。
文学のようであり、難解な暗号のようであり、まだタイトルが意味する所もわかりませんが、文章1つ1つに意味があるような気がして、この先がとても気になります。不思議な魅力のある作品です。
村上春樹の『羊三部作』『ダンス・ダンス・ダンス』が大好きな人なら「おお!」と膝を乗り出す文章と表現力だと思いました。軽妙なリズムと、豊かな比喩の波に乗せられて、止めの一文で、きゅっと止めを刺される。そしてオアシス、ブライアン・イーノ、ローリング・ストーンズ、右から左へ流れていく耳慣れたレジェンドロック。「山の手のカート・コバーン」と言う表現にはうならされました。
初めまして。素人ではありますが、作品を読ませていただきました。何気ない日常から始まり、その中でのふとした違和感。徐々に何かが動き出していることを示唆しつつ、まだ日常があるのかと思ったら、一気に動き出したような流れ。引き込まれるような文章で、あっという間に読んでしまいました。続きを楽しみにしております。今後とも頑張ってください。
淡々と日常を描写しているようで、そこはかとなく、不思議な謎が提示されている。フワフワとしたトーンだが、ミステリーに通ずる緊張感が維持されている。素直に素晴らしいと思えた純文学に、久々に出逢えた。この出会いに感謝します。
たくさんの魅力的なパーツが散らばっているパズルのよう。いろいろな情報がまだ形を取っていないが、文章に埋め込まれた謎がどんな展開を見せていくのか。魅力的だ。
主人公も含め、関わってくる人間の登場の仕方、風体や会話からして謎が多い。そして、散りばめられた暗号……何かあるはずだと文章や行間に目を何度も走らせるけれど、とても解読できません。「※3-2」では激しくノイズが描かれていて――。タイトル「象の召喚」が何を意味するのか、とてつもないことが起きそうです。もう先が気になって気になって、追わずにはいられない作品です!
謎多き作品。 未完結の状態では如何ともし難い疑問の数々。 作品の書き方は至って荘厳。厳粛。 純文学と文芸の少し純文学よりの場所に位置する。ような作品だ。 世界観も好ましい。 また、全体を通して、かの『山月記』を彷彿とさせるリズムの良い文字列が続く。 執筆お疲れ様でした。
読んでいると不思議な世界に惹きこまれます。とても読みやすく、ちょっとゾッとする表現が淡々とえがかれていて、主人公の事がもっと知りたくなります。続きを読みたいです!