夜の森にはフクロウの木霊
- ★★★ Excellent!!!
入られそうで入られない。受け入れられそうで受け入れられない。ならば押し入るのみ。鋭い爪は柔らかな翼に包まれそうでいて露骨に月光を反射している。フクロウの頭が真後ろを向いたら、木の枝が少しもたわんでないのに注目しよう。まだそれは飛びたたない。その内月が雲に隠れたら、音もなく私の首にクチバシが突き立てられる。最後に目にするは赤く染まる月蝕の窪み。
入られそうで入られない。受け入れられそうで受け入れられない。ならば押し入るのみ。鋭い爪は柔らかな翼に包まれそうでいて露骨に月光を反射している。フクロウの頭が真後ろを向いたら、木の枝が少しもたわんでないのに注目しよう。まだそれは飛びたたない。その内月が雲に隠れたら、音もなく私の首にクチバシが突き立てられる。最後に目にするは赤く染まる月蝕の窪み。