冬の体育

羽間慧

冬の体育

「あと何周?」

 僕と並走しながら友人は訊いた。

「二周。そっちは?」

「これでラスト」

 自分のペースで走りなよ。彼女は笑顔を浮かべて走り去った。

 揺れるポニーテールに見とれて。きついマラソンが余計苦しくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

冬の体育 羽間慧 @hazamakei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ