第1章 感謝
『拝啓 今日も真夏日になりました。もうすぐ猛暑日にもなりそうです。林勇介先生はお元気ですか。夏バテしないように気を付けましょう。』
検索して出てきた例文をちょっとだけアレンジしてみた。時候の挨拶というらしい。こんなものか。あとは、会ってなかった時間の報告を書けばいいのかな。
『林先生は中学校の部活動の顧問でした。早いもので、私は二十六歳になります。中学を卒業してから十一年の時が経ちました。』
書いているうちに気付いたが、もうそんなに経つのか。時が流れるのは早いものだ。
『あれからもサックスはずっと続けています。高校は、中学の時から入ると言っていたので、知っているとは思いますが、
漢字が違うのだけれど、同い年の同じ名前の人に初めて出会えた。そして、結構長く続いている親友のひとりである。
『そして
先生に手紙を書いたのは、改めてお礼を言いたかったから。でも、理由はそれだけではない。
さてと、気分転換のためにアイスでも食べるか。私はペンを置き、階段を駆け下りて、アイスを取りに行った。
最後のラブレター 桜丘 秋奈 @Kurayosi-Akina
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