分厚い曇天の空の切れ間から、柔らかな極彩色の光が差し込む

作者様のタイトルとは意味合いが違うかもしれませんが、最後まで読んだ印象としてはこのキャッチコピーが頭に浮かびました。

人生、どこかで堕落してしまった人は多いと思います。自分もそうです。現在進行系です。なので、この主人公を見ていると、まるで鏡写しの自分を見ているようで胸が苦しくなりました。

最初の方はつらいかもしれません。でも、それでも先を読んでみてください。堕落した彼があがき、苦しみ、そして最後はどこに辿り着いたのか。最後にはきっと静かな感動が待っているはずです。
そして登場人物一人一人にまたドラマがあります。彼らがどういう経験を経てどう変化していったのか。それもまた、この作品の見所のひとつなのではないかと思います。

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