ワールズエンド・カーニバルシティ

作者 緑茶

84

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★★★ Excellent!!!

読んでいてまず思ったのが、作者のちょっと不思議な感性と、その中に見え隠れする圧倒的なポテンシャルでした。
作品の内容も疾走感があり、ストーリーもキャラクターも、そして世界観も斬新に斬新を重ねた王道(?)みたいな作品に仕上がっていました。

★★★ Excellent!!!

現代ファンタジーは幾つか呼んできましたが、今作はかなりのハイレベルだと思われます。ハイスピードなバトル展開、細かい物語設定や背景等が作り込まれており虜となりました。
特に気に入ったのは登場キャラクター達の濃さ。性格からキャラ設定から何から何までが濃い。この街のハチャメチャっぷりに負けない程の濃さ。だからこそ、この街で筋を通して生きていく事が出来るのかもしれないと逆に納得してしまう程に濃厚です。
そして狂気と正気の絶妙なバランス感覚で成り立っている世界観がとても素晴らしい。どちらかに転んでしまっても生きてはいけない。そんな気の緩めない雰囲気すらも、この物語の味を深める為のスパイスとなっております。
現代ファンタジーとなっていますが、SF小説にも負けない程の独特な世界観。異形が溢れる狂った世界、理不尽に立ち向かう少女の物語をお求めの方は是非一度お読みくださいませw

★★ Very Good!!

正確さも技巧もすっ飛ばして、このワクワク感とスピード感をとにかく楽しんで欲しい。

書けば書くほど
こういう風に見られたい、とか
売れ線のお作法に乗っ取って、とか
見栄とか体裁とかそういうものが心の中に増えていって
気が付いたら見失ってしまうものがある。

ここには自分の好きなものをまるごと詰め込んだ小説の「原型」を感じる。
読んだらきっと、ハッと目が覚めるはずだ。

★★★ Excellent!!!

10年の歳月の中で変わらないものを追いかける少女は、正直「今更」である。
10年間変わらないものなんてそうはない、バンドは解散するし、親は老いるし、友達とは疎遠になる。
だが、少女は現実と向き合う覚悟を決めて足を踏み出した時にこそ。
騒乱喝采百花繚乱の舞台の幕が上がる。

さあ、変わらないものを追いかけよう。
変わったものを笑い飛ばそう。
このエンタメに耽溺しよう。