オタクじゃない私が最後まで面白おかしく読んだオタクの話!

一言で解説してしまえば「オタク検定を受ける話」だ。で……。

「この私が最後まで面白おかしく読んだ」
ここだけ見たら「いや、お前誰だよ?」と思うだろう。
なので先に私の属性を書いておこう。

ここ20年全くテレビを見ていない。
漫画も読まない。
ゲームもしない。
アキバは電気街の頃しか行ってない。
オタクと名のつくものと最も遠いところにいる。
オタク文化のうち99%を知らないと言ってもいいだろう。

その私が、最後まで面白おかしく読んだのだ。

オタク文化に対する深い造詣が主人公の口から言葉として紡ぎ出される、その様子はまさに『愛』。オタク文化への深い愛情無しにはとても書ける物語ではないのである!
オタク文化の知識が皆無である私ですら、読み終わるころにはちょっとコスプレしたいかもとか思い始める始末。
(PLUTOのエプシロンで!)
(全然コスプレになってない件)
(やっぱりオスカルにしとく)

本文中に出てくる一問一答クイズが面白い。読者参加型になっているので、楽しみの一つでもある。(因みに私の正答率は10%に満たない、それでも面白い)

ラブコメパートも違和感なくスルスルと引き込まれ、最初は応援していたのに最後の方ではヤキモチ妬くほど感情移入している。

書いてる内容がさっぱりわからないのに、だ!
なんなの、これ、一体何の魔法?
惣流・アスカ・ラングレーって誰、「そうりゅう」でいいのか、読み方!
SEEDって何、ガンダム? 見てないし!
キテレツのブタゴリラしか知らなかったよ!
……って人でも大丈夫、面白いから、マジで!


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