色褪せない花の美しさ

大きな戦争で傷ついた心を持つ青年アルフ。
心を病み、家族との関わりに苦しむ彼を救うのが、紙花職人のウォークスだ。

アルフの嘆きから始まる物語は、切なくも美しく、心に沁みる。
ウォークスが何者なのかという謎も垣間見え、ページをめくる手が止まらなくなる。

美しい文章で描かれる世界は、モノクロからカラーへと変化していくよう。
プロローグの意味と二人の結末がどう描かれていくのか。先が楽しみで仕方ない。