隣の芝生が青くとも

中学二年生の永嶋聡介は水泳で全国大会で優勝するほどの実力の持ち主。しかし、練習に追われる毎日に自分が何のために生きているのか、水泳を続けるべきなのかを悩み苦しむ。クラスメイトの村岡保の自由な生き方考え方に影響を受け、水泳だけが自分の人生ではないことを感じ始める。一方で村岡は永嶋の一つのことに集中し注力できることに憧れを持ち、自分が到達できない存在であることを感じるとともに、自分には何か成し遂げることができるのかという葛藤に苦しむ。

約十年前。当時の筆者の思い出がエピソードの土台となっています。
感じていたことは紛れもない事実であり、何一つ間違いはなかったと今になって思います。
当時はこんな思いをしているのは自分一人だけだと思い込んでいましたが、きっと多くの人が感じていることなのだと思います…続きを読む