愛するために、刻は巡る。

約一万字というとっつきやすい文量で描かれる、SF純愛モノです。

「無駄を排除する」というよりは「必要な文章を必要なだけ描写する」を重ねた文体によって、細やかな伏線が散りばめられ、ラストに回収される、という演出をこの短い物語の中に纏めた力量は見事でした。

本当は誰だってこういう物語〈ボーイミーツガール〉を求めていたんじゃないか──と思える、おすすめの作品です。

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