神代より伝わる、『十種神宝』とそれを持つ少女。
所有者に絶大な力を与えるものの、それは神の宝。
過ぎたる力は人の身に余る代物。
そう、それは呪いとなる。
それぞれが、その力に翻弄されていく運命が待っている。
その呪いの力ゆえに。
だが、運命は一つの横糸を用意した。
死の宣告を受けた一人の少年。彼は己の運命に抗うために、進みだす。
その先に進むため。それを乗り越える為。そして少女たちを救うため。
その彼の行動に少女たちは反発もする。だが、彼は紡ぐ。導かれ、突き進む。
いつしかその事が、少女たちの運命を変えていく。
はたして最後にどのような物語りが紡がれるか。楽しみで仕方ありません。
そして、今はまだお話の途中です。
描写や文章構成など、細部にわたって工夫を見せてもくれます。そして、時にゾクッとくる感じもあわさって、いっそうミステリアスな情景が思い描けます。
苦悩と成長。そして、心の繋がりを描く物語。時にコミカルな面が死に直面している主人公を突き動かす原動力にもなっているのでしょう。
是非、この続きは皆さんの目でお楽しみください!
ひたひたと迫る死の影を背負った少年が見せる生きざまを!
第二章読了時のレビューです。
ジャンルこそホラー、冒頭で主人公が直近の未来の死を宣告されますが、
全体の作風としては、青春・謎解き・伝奇・異能力バトル要素ありの、
日常系現代ダークファンタジーという印象です。
登場人物たちのかけあいもコミカルで非常に読み進めやすいことと、
第一章と第二章では主役になる人物が変わり、一人の登場人物に対する作者様の愛着を感じるとともに、
全く違うタイプのドラマが展開されていて、ストーリーが単調にならず飽きないことから、
ここまで約9万文字一気読みしてしまいました。
それでも、まだまだ序章のようなので今後の展開に期待しています。
ジャンルがホラーだからと言って、スルーするのはもったいない!
騙されたと思って一度手に取ってみましょう。
そこには思っていた以上の楽しい物語があります。