か弱い少女と棺の異形の、奇妙で不思議な冒険の物語。

ある目的の為、砕け散った世界を冒険するナージェ(少女)とイェン(異形)。

二人して異なった種でありながら両方必要とし、そして常に共にしている。美女と野獣という訳ではないが、少女と怪物の組み合わせはやはり美しい。

彼女達の行く先々ではあらゆる世界が待ち受けている。水の世界、子供だけの世界、そうした不思議で奇妙な体験なのに、読んでいるとワクワクさと恐れが同居して面白い。まるでナージェ達と共に、その世界の中にいるような気分になる。

『規格外の異世界ファンタジー』という名文句は決して誇張ではない。そう感じさせる物語です。

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