正しさはどこにあるのか

読む人によって、さまざまな取り方が出来る不思議な物語です。
人類最後の1人としてロボットたちに保護された人間「ヒト」
その彼がロボットたちと過ごした20年を穏やかに描き、物語の終盤で一気に話が展開します。短い文章の中でこれだけの世界観を作り込めるのは、精査された文章力の高さ故でしょう。
どの登場人物の視点で物語を見るか、読み手が考える「正義」や「正しさ」とは何なのか。読む人の数だけ答えがある物語だと思いました。

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