たからま

田鳧たげり

千鳥足ちどりあし

葛折つづらおりの道を行く


手慰てなぐさみにと

とうを折らなば

涙目なみだめの葉が啜り泣き

ニャロメ一声毒づく


はぎを添え編み

ひいやらひいと

ふえ吹き歩く

へらりへらりと酔いどれの歌


方々ほうぼうより来たれる

まなこ鋭きとんびの群れ

ち満ちたる貪欲さに

かう小径こみち

もぐさに潜む

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あいうえおのかわず 月白鳥 @geppakutyou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ