ガラスの魚が連れて行ってくれます。なにが現実かも、自分の目的は何かも全く分からないまま、独特な世界に引きずり込まれます。
ようこそ、いらっしゃいませ。 のんびりと、書いたり読んだりしています。
妻の死。それがもたらしたのは記憶の混濁か、呆然自失に徘徊する彼の前に現れる手がかりは妄想なのか、それとも―ー。日常と妄想が入り交じり、あやふやな世界と記憶に振り回される様は読んでいて不思議な感覚…続きを読む
エイとかナマズとか、割と大きな魚を高羽さんは頭の中で飼っていらっしゃるのだと思うんですよ。でないとなかなかこういった発想には辿り着かないんじゃないかな、と思うのです。実際に経験がないと想像できないこ…続きを読む
一本の電話が伝える妻の緊急入院から物語は始まる。主人公が病院にたどり着いた時、すでに最愛の「妻」は帰らぬ人となっていた。妻の顔と対面した瞬間「これは誰の顔だ」と困惑する主人公。トントンと鼓…続きを読む
喪った最愛の女性。そして失った記憶。指先をすり抜けていく、ものみな全てを象徴するかのように硝子の魚たちが煌めきながら導いていく。揺らいでいるのは、世界。それとも……。得体の知れない焦燥と不安に急…続きを読む
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