魚の声は雨音に似ていた

作者 高羽慧

それは夢か現か

  • ★★★ Excellent!!!

突然妻を亡くした男。
そんな彼からは記憶までもが零れ落ちてゆく。
次第に朧気になる妻の姿。
消えてゆく共に過ごした記憶。記録。
遂には妻の遺した作品、ガラスの魚まで……。

魚がいざなう夢と現のあいだ。
魚が見せるそれは零れ落ちた記憶か。
それとも虚構か。
拾い集めた欠片を正しく並べたとき、彼には本当に安らぎが訪れるのか。
焦燥と不安に押し潰されそうになりながら物語を追いました。

美しい硝子の尾鰭に誘われて――




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