11月21日ーレポート終了


 ある程度続けてきた作品の「最終回」を書くのは、今回がはじめてである。間も空いてしまい、書き方も良く分からない有り様だが、書き進めてみることにする。 


 この一か月、小説に関することを考えてみて、可能な限り実践をした。その中で思ったことを書き綴ってみた訳だが、改めて読み返してみると、なかなかに酷い内容である――何というか、とっつきにくい文章だ。

 部屋中に張り紙をしていた頃の「熱」が冷め、俯瞰出来るようになったからだろうが、どうにも「内に秘めとけよ……」という内容をそのまま出してしまったように思える。100回の「小説を書きたい」、内にいる自分との会話など、中々に恥ずかしいことをしてきたものだ。勢いなしではやっていられまい。

 それだけ勢いの力というのは大きいものだ。そして勢いに乗れるうちに色んなことを試すのが良い。少なくとも今の状態では、一か月前のように、友人の誘いに乗ってみたり、連載小説を書こうだなんて思えないのだ。


 何かを継続する上で重要なのは、火種の管理なのだと思う。何かをイチから始めるのにも、日々の作業をこなすのにも、間を開けて再開するのにも、今回のように終わりにするのにも。

 一度は経験があることかもしれないが、人というのはやり始めてしまえば、意外とヘヴィなことでもやってのけるものだ。やろうとしなければ、どんな些事であれ、機会が訪れることはない。

 よく自己啓発や健康法の本見出しで「こんなに簡単に!」だとか「もっと早くやっていれば」と記載されているが、これこそが何かを着手する為の火種の重要性を示している。

 重要なのは「何かをするのは手軽なものだ」という気持ちを持つことだろう。手軽に始められるし、手軽に止められるような状態――言い換えるなら「慣れている」ということだが、小説を書くにしたって、気が向いた時にささっと書きたいことを書ける位がベストなのだろう。


 あとは――とりあえず、やるだけやってみることか。大体、やっている間に考えつこうとするものだ。まあ、次回か次々回の機会があれば、少しは全体を計画した上で着手しようとは思う。少なくとも最初、五里霧中の状態では、とりあえず動かないことにはどうしようもない。

 こんな終わりで良いのかと思ったりもするが、この経験を基に、来月の予定を考えてみることとする。


 勿論、次に願い事を書く時は、筆ペンを使うようにする。

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小説を書くための諸実験レポート 脳幹 まこと @ReviveSoul

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