それでも、私は。

夢を追う少女と人並みに夢を諦めたサラリーマン。少女の夢は大きく、傍目にも分が悪い。いまは若く強く、まっすぐに目指しているけれど、いつか折れてしまう日が来るのかもしれない。ひたむきさは時に見苦しくもあって、青臭くて痛くて、苦笑が漏れそうになりもする。ただどれほど不格好であったとしても、この少女の努力は美しく、惹きつけられる。

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