あとがき
記憶のなかに一枚の絵がある。
それは小学校のころの図工の時間に描いた絵だ。
先生の課題はこうだ。
「水車小屋、川、山と桜の木。これを必ずいれた紙芝居を作りましょう。話も自分達で考えてください」
そういったものだった。
私は描いた
水車小屋
川
山と桜の木
描きおえると次にストーリー
私は比較的得意だった。
だから、ストーリーはあっという間にかけた。
ストーリーは絵を描いた画用紙の後ろに手書きで書く。
それを書いてようやくひとつの作品ができあがった。
どれくらいの時間がかかったのかはわからない。
絵も鉛筆で下書きして、絵の具で塗る。
その作業でどれくらいの時間がかかったのか。
覚えていない。
図工時間は一週間に一回。二時間連続立った気がする。
その間に仕上げたのかもしれないし、次週もやったのかもしれない。
もうずいぶんと昔の話だ。
平成。
しかも初期の話なのだから、はっきりしない。
それでも描いた。
そして、先生に提出。
それからどうなったかしらない。
記憶には描いた覚えがあるのに、
その作品はもうすでに実家にない。
他の作品はいくつか残っていたが、それはない。
あるのはいくつかの賞状
金賞などはとっていなかったけど、佳作か入賞ぐらいはしていたから、それでもっていかれたのだろうか。
賞に応募されるのはいいのだが、帰ってこない。
あれって、どうなったのだろうか。
ストーリー内容はうろ覚えですが、こんな感じの内容たったと思います。
昔、描いた図工の作品を思い出しながら描いてみました。
とにかく、おばあちゃんと少年は出てきたような記憶はあります。
桜と水車と饅頭の約束 野林緑里 @gswolf0718
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