文通の中で彼女を知る。雨の日に美しく舞う彼女を――

美しい雨の音が聞こえてきそうなお話でした。

異国の少年サンディと、文通を始めた主人公の村雨耕一郎。
文通の中でサンディが語る、雨の日に美しく踊る少女の話。
そのやりとりや、主人公が思い浮かべる少女の姿が、その描写がとても綺麗で、私の脳内でも、少女が美しく踊っていました。

長い間文通を続けた二人。
彼らの、彼女への想いがどうなるのか――

儚くて美しい物語です。触れてみてください。