神威ノ国

　対和戦争—―和(旧日本国)の神威ノ国(旧北海道)に対する侵略戦争。2083年、北海道が「独立宣言」をしたことに始まる。

　2075年から徐々に北上した農作物の不作。北海道はその不作のラインの侵入を免れたが、大量の農作物が和に流れ、北海道も飢饉のような状態に陥ってしまう。その被害をこうむった道民は一斉蜂起。北海道庁に直訴して、北海道の独立を果たした。

　北海道は、先住民族アイヌが神とした「神威」をとって「神威国」と改名。一方的に和との国交を断絶した。このことにより、神威国はロシアに対して「北方領土は日本のものではなく神威国の領土のである」という主張が生まれ、ロシアとの友好条約を交わすことを条件に北方領土の返還をも果たした。

　これを聞きつけた和は約4年間の神威国への沈黙を破り、「北海道…続きを読む