札幌戦 1章 マルヤマクラス戦 開戦
崖をずざざざと滑り降りると、そこには倒れた敵兵が倒木のごとく転がって、は、いなかった。
そこらじゅうにあったのは敵兵が着ていたであろう服と、その破れ穴に付着している血。
「まあ敵兵は人間だから、このドームの中で生きていく上ではこの服に体を包んでいないとダメなんだろうな」
剣淵がそう予測を言う。俺も全く同意見だ、と俺は小さく「ああ、」と言った。
道を少しずつ進んでいき、マルヤマクラスの前に到着する。マルヤマクラスは2009年に初代の建物が立てられ、半世紀以上に渡って市民に愛されてきた中規模の商業施設だ。今の建物は4代目に当たる。
だが今はもう、中は戦場となっているのだろう。出入口の自動ドアは壊れて開きっぱなしになっている。
「中、入ってみる?」
余市が怖がって言う。
「問答無用。突撃する。戦闘姿勢を保ったまま
、低速で哨戒、攻撃。これでどうだ、剣淵?」
「上等だ。ゆくぞ」
「『我々に抗う者、道民に在らず。』だよね。よし。いくか」
3人の意見があう。
「突撃!!」
俺の掛け声で、3人は店内に侵入した。
神威ノ国 堕悪魔汰亜/ダークマター @kenfuji1114
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