神威ノ国

堕悪魔汰亜/ダークマター

札幌戦 1章 序節-前

視覚も、味覚も、聴覚も、嗅覚も持たなかった俺が、何か「光るもの」を感じた。


木である私は、とうとう頭が狂ったかと思った。


その「光るもの」は、我らに触れていなかった。唯一の感覚は何も感じなかったから。



気づけば俺らはこんなことを「つぶやいていた」。


私は「目を開けた」。


我は「立ち上がった」。



俺らは、

私たちは、   人間として、そこにいた。

我らは、

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